各種治療
中国人間国宝の天保漢方治療法
整体とは
私達の身体は、心の状態によって影響をうけ、心の変化が体調の変化として現れることがしばしばあります。逆に、体調が悪いと気分も優れなくなるというように、体の変調によって元気がなくなったりふさいでしまったりもします。さらに、心と体のバランスだけでなく、環境とのバランスも、実は、整体にとっては重要な要素となります。私達が生きて元気に活動できるのも外界から食べ物や空気を取り入れ、そして、環境の変化に対応して体内と外部環境とのやり取りがうまくいっているからです。整体とは、このように①心と体が共に調和した状態、そして、②体と環境が調和した状態という2つの状態に関係しているのです。すなわち、心と体そして身体の内と外において体が整っている状態を整体と言ってもよいでしょう。また、整体は状態を言うだけでなく、体を整体にするために脊椎や骨盤など骨格を矯正する方法や手技をいう場合もあります。特に中国整体といわれる施術は、陰陽・虚実・気の流れといった東洋医学的な要素をベースに調整する整体法です。東洋医学の神秘にふれることは、治療を通して症状を改善するだけでなく、より大きな人間性や精神性を高める上でも大切ではないかと私は考えています。
現在では、整体は民間療法として多くの方に親しまれています。それだけ他の国家資格(柔道整復師や鍼灸師)と同じように技術的にも社会的にも認められつつあると言えます。その手法は、日本古来の武道(戦国時代から伝わると言われています)から発展してきた手技や中国の推拿あるいはアメリカのカイロプラクティックなどさまざまな手技が使われています。他にもいろいろな考えがあります。興味がある方は、是非私達にお尋ねください。
病気と症状
病気 | 症状の程度 | 症状 |
---|---|---|
慢性疲労症候群、うつ病、自律神経失調症 | 弱 | 長期にわたりなんとなく肩がこる、だるい、やる気がしない。 |
胃疾患、肺疾患、肝臓疾患等 | 弱~中 | 広範囲の肩こり。 |
胆石症 | 中~強 | 右肩、上腕、みぞおちの後ろから腰にかけての痛み。 |
更年期障害 | 弱~強 | 背中から首肩にかけてのこり、動悸、めまい、のぼせ。 |
胃・すい臓・肺疾患、子宮筋腫 | 弱~中 | 場所がはっきりしない比較的軽くしつこい放散痛。 |
十二指腸潰瘍、胃腸障害、慢性肝炎 | 弱~中 | 軽く慢性的な腰痛で痛みが流れる感じ。痛む範囲が広い。 |
高血圧 | 弱~中 | 長期の肩こり、のぼせ感。 |
頚椎ヘルニア | 中~強 | 首肩にかけての痛み、首の運動に制限、手指のしびれ。 |
骨腫瘍、頚椎腫瘍 | 中~強 | 首から下に麻痺が起こる。痛みが強くなり麻痺が広がる。 |
脳梗塞、一過性脳梗塞 | 弱~中 | こりが続き、あるとき急に意識を失う。ふと箸など落とす。 |
五十肩、四十肩 | 弱~強 | 肩が痛くて腕が上がらない。肩が回らない。 |
痛風、リウマチ | 中~強 | 肩がこるだけでなく、手足の指関節が痛む。熱が出る。 |
くも膜下出血 | 強 | 激しい頭痛があり首の後ろが硬直。 |
腱鞘炎 | 弱~強 | 肩がこり、手首が痛む。 |
椎間板ヘルニア | 中~強 | 腰痛があり足指のしびれ、運動障害がある。 |
尿管結石、急性膵臓炎 | 強 | 背中から腰部、腹部まで激しく痛む。 |
狭心症、心筋梗塞 | 強 | 背中の後ろから腰部、胸部に圧迫感と強い痛み。 |
脊髄腫瘍、他の臓器からのガン転移。 | 弱~強 | 腰痛が日ごとに強くなる、下半身に麻痺。 |
骨盤腔内の腫瘍、前立腺疾患、婦人科疾患 | 弱~中 | 徐々に強くなる腹部の不快感。 |
ぎっくり腰 | 強 | 物を持ち上げたときなど急に腰部に激痛が走る。 |
いろいろな不快感や痛みは気の流れのうっ帯や不足により生じると東洋医学的には言われています。大まかに言えば慢性的な肩こりや腰痛は気の不足、急性のものは気のうっ帯が原因になっていることが多いです。そして、気の過不足、流れの滞りが体のズレの原因になっている場合も少なくありません。
自分の身体の気は足りているのか、どこかに悪い気が貯まっていないか、歪みやズレはないだろうか、などと東洋医学的に自分の身体をみてみることも健康や痛みなどの症状を考える上で大事なことではないかと思います。そのために、ただ治療を受けるだけではなく、健康増進や症状理解のためにアドバイスを受けてみるのも良いと思います。今悩んでいる痛みや不快感の改善に何かヒントが見えてくるかもしれませんそして、東洋医学はその予防に力を発揮することが多いので、整体(整った体)を意識した生活に変えてみるのもよいでしょう。